HAMMER WITCH

Legacy Of Pain (1991)

85年にダラスで結成された彼らの、カセットでリリースされた音源、リマスター再発。いかにもテキサンなワイルドかつアグレッシヴなグループですが、整合感のあるプレイ、雰囲気は以外にも初期MALEVOLENT CREATION, SOLSTICE等のフロリダ勢を彷彿!機械的なvo、へヴィでドゥーミーなパートもユニークですし、これはカセットリリースだけじゃ勿体ない内容。ROTTING CORPSE, GAMMACIDEとか好きな人にもオススメ!


HAVE MERCY

The Years Of Mercy (2004)

バルティモアで1983年に結成されたバンドのベストで、「Pleading For Mercy(1984)、「Mass Destruction(1985)、「Demo 1987」、「Morbid Reality(1988)の各デモを収録。時代とともにHM(当時のパワーメタル)からスラッシュにシフトしていった彼ですが、とにもかくにもLonnie Fletcherが歌っていた「Mass Destruciton」が強力!そのLonnieですが、あのJohn Cyrissを彷彿とさせる見事なハイトーンで、個人的にはJohnよりもクセがなく、安定している彼のほうが好み。「Morbid Reality」のパワー/スラッシュ路線もいいですが、Lonnieのラインナップでバンドを続けていたら、凄いバンドになっていたでしょう。オーソドックスながらも安定したギターも○ですが、とにかくLonnie目当てに買っても損はしないはずです。尚Combatの「The Boot Camps」にも収録されている⑦⑨⑩はBoot~とは別ティク。


HAYWIRE

Private Hell (1989)

南カリフォルニアで88年に結成された4人組の1stフルレンス。We Biteなので当然というかHC色が強いですが、コードストローク中心でほとんど刻まない=スラッシュ色は低い例のスタイル。C級スラッシュにありがちなジャケット+We Biteということで期待してましたが、アホさのないマトモなサウンド+それほどテンションもなく、一回聴けば十分かも。ちなみにMOTORHEAD"Bomber"をカヴァー。


HELLHOUND

Ice Age (1998)

ベイエリアで1981年に結成された5人組の1985,86年のデモに87年のライヴ2曲を追加したコンピ。スラッシュ以前のスピードメタルで、個性的ではありませんが、楽曲というよりはフレーズ単位でいいものが多いタイプ。マトモなベイエリアサウンドというよりは、LAのバンドっぽいラフでアグレッシヴなスタイルにも納得。


HELLHOUSE

Burn For Peace (1986/?)

Ex-N.Y.C. MAYHEMのメンバーによる(らしい)、オブスキュアなソロ・プロジェクトの唯一のデモのEP化。まずVoですが、機械的(マシーンヴォイス)なVoは結構いますが、こちらは奇怪な声で、もの凄いオーラを発散しています。カオスな雰囲気は南米、もしくは東南アジアのバンドに通じるものがありますし、サウンドは違いますが、初期BATHORYみたいな、アングラなカルト色も濃厚です。いい遅れましたがリフ自体は(も)格好いい激烈バンドなので、マニアの方のみお楽しみ下さい。


HELLWITCH

Final Approach (2003)

84年にPat Ranieri(Gr & Vo)を中心にフロリダで結成された彼らの1stフルレンス「Syzygial Miscreancy(1990)に、1stデモ「Nosferatu(1984)2ndデモ「Transgressive Sentience(1986)の1曲、94年の「Anthoropophagi」デモ、98年のリハ2曲をプラスしたコンピ。NRRのコンピ「Thrash Metal Attack」に収録されていた"Torture Chamber"でも異彩を放っていた彼らですが、1stデモの"Nosferatu"を聴いて驚愕。バンドとしてのアクもすでに強力ですが、なんとドラムはドラム代わりに教科書とクッションを使用。それがオンすぎるギターのバックで、まるでパーカッションみたいにポコポコ鳴ってて超マヌケ。ま、それはともかく、2ndデモのナンバーとかを再録した94年のデモ(Paulがドラム以外のすべてを担当)でも時代錯誤な彼ら曲作りを楽しめます。WRR勢としてはORDER FROM CHAOSほどのインパクトはないですが、確実に個性的なカルトサウンド。ただブラストするものの、リフ自体はスラッシュな1stフルレンスは、Scott Burnsのプロデュースのせいで、普通のデスメタルになっちゃってますが。


HORDE OF TORMENT (THE)

Product Of A Sick Mind (1991)

1988年にラスベガスで結成された4人組のコンピレーション。前半は彼らの1stデモ「Product Of A Sick Mind(1989) で、"Product Of A Sick Mind" "As I Lay Dying"V/A North American Thrash Assault」にも収録されていたナンバー。ま、安定してますが、リフはありがちだし、迫力にも欠けます。しかしこのアルバムの目玉は、彼らの前身バンドPESTILENCEのデモ「Infected(1988)。ちょっとDARK ANGELっぽいリフ、RECIPIENTS OF DEATHばりのスピード、DARK ANGELDon Dotyに似たヴォーカル、というおいしいとこどりなサウンドです。変な小細工の全くない、シンプルかつラフなサウンドは、同郷のPAPSMEARにも通じる格好よさで、こちらも確実に部屋モッシュを保証。前ノリしまくるドラミング、刻みを強調させるテンポ等、どストライクなスタイルで、正直DARK ANGELよりも全然格好いい。ラストまでハイテンション、ということで一気に何度でもリピート出来る作品。マスト。

ギターのAhrue Lusterは後にMACINE HEADに加入。


INCUBUS (Louisiana)

Beyond The Unknown (1990)

グラインドコアっぽい1stからスラッシュ化した2nd。やはりMax CavaleraライクなvoのせいでSEPULTURAっぽいですが、実際はクランチのたっぷり効いたギターを中心に、ユニークな個性が濃厚なグループ。展開を駆使したパターンが多く、特にスローパートとスピードを巧みに組み合わせ、変調する様は確実にテンションあがります。兄弟(ドラム)と共にブラジルから移住したFrancis M. Hawardのギターはやはり絶品で、「本家を超えてる!」と何度も思わせるほど。ヘタウマながらもスウィ―プ、アーム等の小技を多用したソロ、ハイピッチなスネア、初期デスメタルなパートも〇。②、④、⑥、⑦が特にオススメ。特に⑥は名曲。


INCUBUS (Georgia)

Split (2009)

INCUBUSOPPROBRIUM名義で再発がリリースされた↑のバンドではなく、86年にジョージア州で結成されたトリオ。メンバーの2人は初期MORBID ANGELにも参加!!こちらは唯一のデモ「S/T (1987)で、80's ブラックが濃厚なevil thrash metal!!!スプリットしているNECROVOREにも通じる、プリミティヴ、rawな雰囲気がもう最高。狂ったVoも○ですし、初期MORBID ANGEL, DEATH (MANTAS)にも通じる邪悪さもあったりします。強力にラフなプレイ、勢いもあいまって壮絶な内容。スローパートも実にへヴィな仕上がり。

NECROVOREは伝説のデモ「Divus De Mortuus (1987)に、"Slaughtered Remains"のコンピヴァージョン、"Divus De Mortuus"の87年のライヴ、インタを収録。


I.N.C.

Razorback (1987)

1986年にコネチカットで結成された4人組の1stフルレンス。3rdの頃のANTHRAXにも通じる明るいスラッシュ/スピード。ドラムはシンプルですが、ギター、ベースともに手数が多くて、特にソロは小技を効かせてかなりシュレッドします。楽曲の方はいわゆる前半はありがちでしたが、ソロも含めて後半はテンションあがります。

The Visitor (1988)

クランチ度がアップしよりスラッシーになった2nd。しかしネタ切れというか曲のクオリティは落ちてます。M.O.D.にも通じるセンスの悪いジョークも×。ギターっぽくないラインもあるソロは、相変わらずのハイレベルですが。ちなみにRob"Wacko"Hunterがプロデュ―ス。



INSANITY

From The Grave (2005)

85年にカリフォルニアで結成された4人組の85年のデモに、1stDeath After Death(1993)と93、94年のデモをプラスしたコンピレーション。NAPALM DEATHにカヴァーされたことでご存知の人もいると思いますが、結論からいいまして、デスメタルじゃありません。実際WEHRMACHT並のスピードで爆走しますが、スラッシュ直系のシンプルなドラミング、狂ったシャウトが強烈なヴォーカル、完全スラッシュなオールドスクールリフ、という素晴らしい内容。85年のデモからすでに↑のスタイルをほぼ確立しており、そういった意味では、one of the leaderと呼んでもおかしくないグループ。スピードに固執せず、展開を重視したアプローチも正解。ベイエリア並々だけで片付けて欲しくない天然記念物的バンド。


INSECTICIDE

Unreleased LP (2007)

87年にカリフォルニアで結成された彼らの、90年の未発アルバムに「Demo 87」、1曲のボーナストラックをプラスした15曲入コンピレーション。いわゆるクロスオーヴァーで、メタル以外からの影響が強そうなスタイル。アグレッションは十分ありますが、聴きやすかったりしますし、やっぱり~CIDEなバンドにハズれなし。曲も短いので一気に聴けますし、フックのあるリフが多い+Voも格好いいのでオススメ。


IRON CROSS

Church And State (1987/再発?)

83年にシカゴで結成された彼らの87年1stで、3曲のボーナスをプラスして、バンドの20周年記念としてリリース。バックはパワーメタル、もしくはHMなスタイルですが、メロディも追いますが、やっぱりスタイルは吐捨なVoのせいで、スラッシュ寄りなサウンド。HMナンバーでも、ダークかつ埃っぽい雰囲気ですし、スピードパートはVENOMっぽくもあります、ということでこちらもオススメ。



KINETIC DISSENT

I Will Fight No More Forever (1991)

アトランタで89年に結成された5人組の1stフルレンス。ヴォーカルの声質こそ違いますが(OVERKILLっぽいイプ)REALMHM寄り、もしくはQUEENSRYCHEをパワーメタル寄りにした感じのタイプ(ファンクっぽいA③は当然というかDEATH ANGELっぽい)で、当然というかテクニカルな趣もアリ。チームワークを重視したタイトなプレイ、スケールのある近未来的な雰囲気、よく考えられた構成と、ポイントが多いサウンドで、フレーズを中心にセンスを感じさせるバンド。正直普通のHMファンにも十分アピールする内容ですが、メロディを追ってはいるもののオマケ感の強いヴォーカル、随所でキメるスラッシュリフは、私達向けですね。ただ全体的にはパワー不足かも。


KRAZE

Devil In Disguise (2002)

84年にペンシルヴァニアデ結成された4人組の、87~89年のデモ音源をまとめたコンピレーション。1stの頃のSAVAGE GRACE、もしくはABATTOIRを思わせるスピードメタルで、Voもらしいメタルヴォイス。85年頃を彷彿とさせる普遍的な懐かしいサウンド。憂いのあるメロディ、素直な歌メロも〇ですし、HEATHENとか好きな人にも受けそうなグループ。①は必聴。


LIVING SACRIFICE

S/T (1991)

89年に結成されたクリスチャンスラッシュバンドの1stフルレンス。全体的にはSLAYER4thを意識した作りで、ヴォーカルも声質は違いますが、Tom Arayaを意識。プレイも上手いですし、プロダクションもクリア+曲作りもいいので、「Seasons In The Abyss」に肉薄したクオリティ(ツインギターの使い方もぽい)。なのであまり個性的じゃないですし、ソツがなかったりもしますが、ファストナンバーの格好よさはかなりのもの。ちょっとインダストリアルの要素もあり。