RANCID DECAY

Presumed Dead (2004)

1985年にバルチモアで結成された4人組の86年の2本のデモ「Decaying Stench, You Had To Be Eliminated Because You Are Breathing Our Air」jをカップリングしたコンピ。メンバーがSACRIFICETシャツを着ているせいでもないでしょうが、初期SACRFICEを彷彿とさせるrawなサウンドで、当然というか80'sブラック色もあり。変な小細工の全くないストレートなスタイルも素晴らしく、爆走パートは特に格好よし。狂ったヴォーカル、勢いだけのソロ、精一杯なドラミング、といった初期スラッシュにはかかせないパーツもしっかりあります。特に「You Had To Be ~」デモがオススメ。



REDRUM

Power Corrupts (1989/再発)

84年にサクラメントで結成された5人組の1stフルレンス。特に個性的なサウンドではありませんが、演奏力を中心に平均以上のバンド。歌えるヴォーカル(シャウトするとJoe Belladonnaっぽい、ライヴだとErik A.K.っぽい)のせいでスピードメタル寄りですね。そういう意味でも「Eat'em Raw」の頃のSAVAGE THRUSTっぽくもあります。TOXIKライクな手数の多いリフもあったりしますし、中々聴き応えのあるサウンドです。ただミディアムナンバーは退屈かな。「Metal Massacre Ⅸ」にも収録されていた"Random Violence"がベストティクかな。尚再発盤は85、87年のライヴを計7曲プラス。


REGURGITATION

Backwash (?)

後にO.L.D. (OLD LADY DRIVERS)を結成するJim Plotkin (Gr & Vo)を中心とするトリオのコンピで、NRRのコンピ「Speed Metal Hell 3」にも収録されていた"Pesticide"、「Bathroom Rule」デモ (1987)、同じく87年の未発表デモ、「Organic Backwash」デモ (1986)、87年のライブ3曲を収録。ヴォーカルの声質を中心に80'sブラック色が強く、NECROVOREに近いrawでプリミティヴなタイプ。ま、彼らほどコアに徹底しているわけではなく、ゲロのSE、スラッシュコアよりのスピードを含め雰囲気はWHERMACHT寄り。正直家でジックリ聴くというよりは、ライヴバンドですね。スカムな雰囲気も濃厚。



REVENANT

The Burning Ground (2005)

1987年にニュージャージーで結成された4人組の、デモを含む色々な音源をコンピレーションした作品。初期はスラッシュメタルですが、時代とともにこのバンドもデスメタルにシフトしています。ま、それはともかくスラッシュとしてもデスとしても、中途半端な内容。特に酷いわけではないですし、いいリフもあるので3年に一度くらい聴く分にはいいかも。


RIGOR MORTIS (NY)

Peace Through Tyranny (1987)

1986年にNYYonkersで結成されたIMMOLATIONの前身バンドのデモ。すでにデスメタルなラインもあったりしますが、87年なので当然というかスラッシュメタル。しかもうれしいことに南米にも通じる治安の悪さ。NYの中でもカオスな雰囲気はトップクラス。IMMOLATIONを期待、もしくはテキサスのRIGOR MORTISと思って買ったら痛い目にあうカルトグループ。


RITUAL SACRIFICE

The Early Years 1988 - 1992 ()

85年にロードアイランドで結成された5人組のコンピで、91年のライヴと初期の3本のデモを収録。でもってなんとリリースは中国のレーベルからで、帯には「祭礼」と書かれてます。しかもパッチまで付いてたりする(Tシャツ付きのヴァージョンもあります)。速い曲でも重さを失わないドラムを中心にプレイはタイトですし、ヴォーカルも十分にアグレッシヴ。ダークな雰囲気も魅力的ですし、バックコーラスのセンスよし+アレンジも上手し、とこちらも格好よし。テンポを含めて初期SADUSに近いスタイルですが、いいけどソツない彼らとは違って、DEMOLITION HAMMERMORBID SAINTっぽい熱さもあるので、このバンドのほうが全然よし。ソロだけベイエリアっぽいのも面白いですし、テンションもラストまでキープするので、一気に聴けます。テンポチェンジが頻繁にあるので、それが好き嫌いの分かれ目でしょうか。


SACRAMENT

Testimony Of Apocalypse (1990/再発2005)

ペンシルヴァニアで結成された5人組の1stフルレンス。ヘヴィな吐捨がクールなヴォーカル、十分アグレッシヴながらも、フックのある美しいソロも弾けるギター、速い曲でも重さを失わないドラム、あまり聴こえないけど確実だろうベース、というハイクオリティな内容。速い曲がほとんどで一気にたたみかける作りも正解ですし、荘厳的な雰囲気も〇。そうそうSINDROMEっぽいかも。尚再発盤は89年の1stデモ「Presumed Dead」をプラス。


SACRED DENIAL

Sifting Through Remains (1988)

ニュージャージー出身の5人組の4th?。アコースティックのイントロに続く、ドタバタなツーバス、ノイジーなギターを聴いて「うん?」となりましたが、結局はC級メタル。とはいえクサれているというよりは、曲作りを含めて、ただ単に酷いバンド。スラッシュっぽいリフもちょっとあって、無理にいえばMOTORHEADっぽいけど、やる気のないヴォーカルも×。


SACRILEGE BC

Party With God (1986/再発?)

ベイエリアで結成された5人組の1stフルレンス。ベイエリアというよりもロサンゼルスのバンドっぽいダーティかつヴァイオレントなタイプ。ただ大半のリフが普通なので後半で飽きます。スタイルは完璧ですが。

Too Cool To Pray (1988)

2nd。アグレッション、スピード全てが中途半端なアルバム。ベイエリアらしいフレーズもどうでもいい。悪くないけど。


SAVAGE DEATH

Crucified After The Genocide (2010)

85年にニュージャージーで結成された4人組の、85、86年の2本のデモに、85年のライヴ6曲をプラスした20曲入コンピ。DEATH1stにも通じる当時としてはアグレッシヴなスタイル。チープなプロダクションは、東南アジア/南米っぽくもありますし、全然弾けてない無茶苦茶なソロ、sick as fuckvoも雰囲気出してます!デスメタル登場前の80sデスメタルといえばわかってもらえるでしょうか?


SIMPLE AGGRESSION

Formulations In Black (1993)

1989年にケンタッキー州シンシナティで結成された5人組の1stフルレンス。ジャケットはちょっとデスっぽいですが、ロゴはスラッシュだったので購入。でもうーん、どうなんでしょう?リフの刻みはスラッシーですが、速い曲はほとんどないし、他のジャンルからの影響も感じられますが微妙。プレイはしっかりしてますが曲は退屈という例のパターン。感覚が違うというのか、これはスラッシュじゃないです。やっぱりこの年は死んでるバンドが多いな。


SINDROME

Into The Halls Of Extermination (1987)

1986年にシカゴで結成された5人組の1stデモ。特に個性的なサウンドではありませんが、かなり実力があるグループ。曲単位というよりはアルバム単位で聴かせる作品ですが、スラッシュ好きなら確実に楽しめる裏名盤。シカゴも層が厚かった。

Vault Of Inner Conscience (1991)

2ndデモ。「化けた!!」とでもいうのか、リフの質、ヴォーカル、プレイ等全てが格段に進化。テクニカルなソロも確実に聴かせてくれますし、アレンジも上手いので、繰り返し何度でもリピート出来ます。荘厳というかスペーシーな雰囲気も独特+さらに磨きがかかっていますし、前作から4年も経ってますがスタイルは全然変わっていない点にもバンドの信念を感じます。こちらも気合の入ったアルバムで要チェック。こんなバンドがデモ止まりとは実に惜しい。


SKITZO

Mosh Till Vomit (2008)

81年にカリフォルニアで結成されたトリオの、1stフルレンス「Evilution(1992)に、85~91年までのEP、デモ音源をプラスした2CDコンピレーション。FORCED ENTRYのように煮え切らない後期は無視していただいて、初期はCronosっぽいヴォーカル、ファズりまくったギター、プリミティヴなリズム、というアングラかつカオスな内容。SLAUGHTERっぽくもありますが、マニアック感は正直本家を超えてます。実際リフもいいですし、初期スラッシュメタル・マニアにオススメな一枚。


SOLITUDE

From Within (1994)

84年に結成された4人組の1stフルレンス。ジャケットがプログレッシヴなスラッシュっぽかったので、この年でも買っちゃいましたが、中身は→ミドル中心のモダンな90'sでガッカリ。リフのセンスはいいし、プレイ、ヴォーカルともに実力あるグループですけど。


SPAZZTIC BLURR

S/T (1988/再発2001)

WEHRMACHTのギターMarcoとヴォーカルのTitoが中心となって結成された4人組の1st。最初はWEHRMACHT以上にアヴァンギャルドな楽曲に、正直とまどいましたが、特に弦楽器隊のテクは凄かったりしますし、アイディアも極めて豊富、ということであのLUDICHRIST(SCATTERBRAIN)を思わせる部分もあったりします。ドラムはブラストですが、ブラストパートはスネアの音量を押さえたグッドなプレイですし、スラッシュコアなリフにもいいものが多いです。アイディアが豊富すぎて、消化不良をおこしたパートもありますし、WEHRMACHT以上にファニーなサウンドなので好き嫌いが分かれるスタイルですが、この時代特有の雰囲気はやっぱり○。もしかしたら映画のサントラとかも作れそうな実力です。


STONE VENGEANCE

To Kill Evil (1990)

1978年にベイエリアで結成されたトリオの98年2nd。スピードメタルにファンク、ブルーズ等のエッセンスを加えた、クロスオーヴァースタイル。結構前から個人的にはメールのやりとりしてまして、凄くいいヤツらなんですが、ライヴがあるたびにメールくるので、正直ウザいです、、、。
ところでジミヘンがやりそうなアコギのバラードもあったりして、サウンドは一聴ごった煮に感じますが、バンドとしての年季(結成は1978年)が長い分、不思議と違和感の感じない個性派サウンドで強力です。ファルセットを多用したハイテンションVo、ハイノートのフィルが気持ちいい、ファンク寄りのベース、刻みの鋭いリフ、ワウを多用して弾きまくるソロをこなすギター、独特なリズム感を持ったタイトなドラム、という内容です。正直好き嫌いが分かれるタイプですが、好きになったらハマってしまうアクの強さも魅力。バックコーラスで「KILL」と叫ぶバンドなんて、こいつら以外にありえません。98年リリースですが、どうやって聴いても80'sにしか聴こえない、完全オールドスクール・スピードメタル!!
余談ですが、メンバー曰く「POSSESSEDにも俺達は影響を与えた!!」とのことですが、正直「ドコが??」といった感じで、そういうビッグマウスな発言にも、ニンマリしてしまいます。ドタキャンの帝王のあの男が黒い悪魔なら、こちらは黒い天使??といったところでしょうか。
 


TORTURE

Terror Kingdom (1987)

テキサスで1986年に結成された4人組の1st EP。スラッシュが嫌いな人なら、単なるSLAYERクローンにしか思わないでしょうが、似ているのはフレーズだけでテキサンらしい馬力が、ヴォーカルを中心に濃厚なグループ。正直長いSEがウザですが、素直にいいリフ書いてますし、ドタバタドラムのモタりにもニンマリしてしまいます。ヴォーカルこそ正統的な吐捨ですが、実は正統派なフシもあったりしますし、南部らしい埃っぽさも魅力的。メヒコな雰囲気〇。

Storm Alert (1989)

1stフルレンス。Tom Arayaをデス寄りにしたというかヴォーカルも成長してますし、1st EPにも収録されていた"Terror Kingdom"を聴き比べてもわかる通り、バンドとしての成長がしっかりと伝わる作りです。彼らなりにメロディを意識した部分もあったりしますし、邪教というか独特な宗教色+ミドルにも魅力を感じます。EPと同じくSEが多いのがウザい点、無駄にツーバスを踏んでしまうドラムが気になりますが、これだけいい曲を書いていればそれもたいした問題ないかも。


TYNATOR

Living In Pain (1989)

1987年にフェニックスで結成された4人組の1st。まわりにある砂漠のせいか荒涼な雰囲気が濃厚なグループ。自閉症っぽい吐捨ヴォーカルもサウンドにマッチしてますし、リフにもオリジナリティが感じられます。スネアが表に入るせいでスピードに欠けますが、マイナースラッシュ好きはチェックしてみても損はないグループ。


TYRRANICIDE

God Save The Scene (1989)

1984年にカリフォルニア州Pleasantonで結成された4人組の1stフルレンス。アジティトするデュアルヴォーカル(ギター2人が兼任)、ひきつったドラミングを含め、THE UNSANEにも通じるクロスオーバー。ハネたリズムをフィーチャーしたクロスオーヴァーもあったりしますがさほど嫌味じゃないですし、アグレッションとのバランスも良好。

Hard like A Machine (1992)

シングル。ほとんど1stと同じ内容。相変わらず曲作りのセンスもいい作品。


ULYSSES SIREN

Above The Ashes (2002)

83年にサンフランシスコで結成された5人組の1stデモ「Terrorist Attack(1985)と、87年のデモをまとめたコンピレーション。1stの頃のEXODUSっぽいリフもありますが、彼らよりも全然スピードメタル寄り。メタリックでストロングな吐き捨てヴォーカル(シャウトはTom Arayaっぽい)、バタバタしながらも疾走感を失わないドラム、シンプルなリフと複雑なフレーズを使い分けるギター、とポイントも多いですし、曲に多少バラツキがあるものの、いい曲は滅茶苦茶格好いい。あんまりベイエリアを意識していない点も〇。

後にギターのJohn TorresはリユニオンHEATHENに加入。


VACANT GRAVE

Life Or Death (1990)

1stD.R.I.ライクなクロスオーバーですけど、NRRバンドのようなアングラ感がたまりません。正直スネアが表に入るパターンは苦手ですが、素直にいいリフ多い+PRONGっぽいアグレッシヴなvo、以外にもレガートするソロも〇。


VIOLENT PLAYGROUND

Thrashin Blues (1988)

1987年にNYUticaで結成された5人組の唯一の作品。当時流行っていたスラッシュとブルーズを融合、という誰もやりそうでやらなかったスタイル。やはり当時は付け焼き刀的なバンドと酷評されてましたが、以外とマトモというか普通ですよ。確かに①なんて、モロにブルーズをフィーチャーしてますが、基本はロックンロール寄りのスラッシュです。元CARNIVOREKeith Alexanderが結成したPRIMAL SCREAM、もしくはヴォーカルを含めて初期のZOETROPEっぽいかな。ギターはヘタウマながらも結構弾きまくってますし、ジャケットはEdward J. Repka、プロデュースはTHE RODSCarl Canadyというお膳立てもありますが、正直途中で飽きますし、やっぱりアイディアが空回りしてしまった模様。当然このスタイルで長く続くわけがなく、バンドはその後解散。

The SonことKenny SONは、現在ブルーズギタリストとして活動。


WASTED YOUTH

Black Daze (1988)

1980年にLAで結成された5人組の2nd。ハスキーな歌えるヴォーカル、スラッシュ寄りのパワーメタルなスタイルがGOTHIC SLAMを彷彿。個性的じゃないし通すと飽きちゃいますが、ハッとする展開、リフが随所に存在。いかにもアメリカのバンドらしい明るさも含めこちらも聴き安いタイプ。VAN HALEN"I'm On Fire"をカヴァー。


WRECKING CREW

1987 - 1991 (2004)

確かNY出身の彼らのベスト。聴く前はパンキッシュなスピードメタルと思ってたけど、ほとんどHC。スラッシーな刻みも少ないし勢いのない優等生タイプ。


WREKKING MACHINE

Mechanistic Termination (1993)

1986年にベイエリアで結成された4人組の1stフルレンス。ジャケットがインダストリアルっぽい+この年ということで不安でしたが、モダンな要素は皆無な古き良きベイエリアスタイル。ファストナンバーはもちろん変拍子を含んだ複雑な展開も余裕のプレイでこなしてまして、このバンドもかなりの実力あります。雰囲気は抜けのいい声でラップっぽく歌うヴォーカルを含め、スタイルは後期DEATH ANGELに近いかな。リフワークもいいし、テクニカルスラッシュ好きにもアピるグループ。